「カーボンニュートラル」という言葉、毎日のように耳にするけれど、実は「いまさら意味を聞きにくい……」と感じている方も多いのではないでしょうか?
簡単に言うと、カーボンニュートラルとは「地球全体の二酸化炭素(CO2)の排出量と、森林などによる吸収量をプラスマイナスゼロにする」という考え方です。
私たちが生活で出すCO2を減らす努力(削減)と、一度出てしまったCO2をどこかに閉じ込める努力(吸収・貯蔵)の両輪で、地球温暖化を止めようという世界共通の目標です。
この目標は、最近よく目にする「SDGs(持続可能な開発目標)」とも深く関わっています。SDGsは、環境問題だけでなく、貧困や教育、働き方など、世界中のあらゆる課題を解決して「より良い未来を続けよう」という大きな青写真(ロードマップ)です。
SDGsが「誰もが幸せに暮らせる世界を作る」という広い目的であり、地球環境を守るための具体的な手段となる「カーボンニュートラル」は真っ先に取り組むべき課題です。
この課題は国や大企業だけではなく、一人一人の努力にも大きく左右されます。
私たちがベランダに木を取り入れることも、この大きな世界目標に繋がる大切な一歩になります。

「木」のチカラ
カーボンニュートラルとは、一言でいえば、空気中の二酸化炭素(CO2)をこれ以上増やさない状態にすることです。
木は成長過程でCO2を吸収し、炭素として体内に蓄えます。
体内に蓄えた木で建てた木造住宅や近年注目されている木造ビルは、まさに街中に炭素を閉じ込めているといえるのです。
炭素を逃がさないためには、木を伐採した後も燃やさず、形を変えて長く使い続けることが重要です。
しかし、木材を加工する際には、どうしても使いにくい端材や、森を健やかに保つための間伐材が発生してしまいます。こうした資源を、高度な技術で再利用したのが「人工木デッキ」です。
人工木デッキの約半分は、木材を粉砕した「木粉」でできています。これは本来なら捨てられたり、燃やされたりするはずだった間伐材や端材です。
この木粉をプラスチックと混ぜてデッキ材として成形することで、木が吸い込んだ炭素を、あなたのベランダで数十年単位で「固定(貯蔵)」し続けることができるのです。
LIXIL樹ら楽ステージ
木粉含有率:約50%
使用樹脂:リサイクルポリエチレン+バージンポリエチレン
LIXILデッキDS
木粉含有率:約40%
使用樹脂:リサイクルポリプロピレン+リサイクルポリエチレン
これは、都心に「第二の小さな森林」を作り出すのと同じ効果があります。

「敷くだけ」OK、「手続き不要」の手軽さ
人工木デッキを敷く最大の魅力は、その手軽さにあります。
専門業者による設置はもちろん、DIYでジョイント式のパネルを敷き詰めることも可能です。
2025年4月に施行された改正建築基準法(いわゆる4号特例の縮小)により、住宅の改修ルールが厳格化されましたが、バルコニーへのデッキ設置は左右されません。
建築物の構造に影響を与える増改築ではないため、建築確認申請を気にする必要は全くありません。思い立ったらすぐに始められます。

住まいの快適性もアップ
環境貢献だけでなく、住まう人にとってもメリットがあります。
バルコニーの床はコンクリートが多いと思いますが、特に夏場は日中の太陽光で熱を蓄え、強烈な照り返し(輻射熱)で室温を上昇させます。
人工木デッキはコンクリートに比べて熱が冷めやすく、照り返しを抑える効果がありますので、冷房効率の向上にもつながります。
ヒートアイランド対策としてかなり有効です。
見た目にも無機質なコンクリートから、木の温かみのある空間に変わることで、バルコニーが「第二のリビング」のような癒やしのスペースに変わるのではないでしょうか。

今の家で、すぐできる環境アクション
バルコニーに人工木デッキを敷き詰めるというアクションは、「美しい景観」「快適な暮らし」「カーボンニュートラルへの貢献」を同時に実現できる、環境アクションとしては非常に現代的な選択肢です。
ベランダのサイズを測り、人工木デッキをチェックしてみてはいかがでしょうか。
あなたの小さな行動が、確かな未来につながります。(J)